計画駆動型開発と価値駆動型開発 どこが違う?

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計画駆動型開発とはウォーターフォール開発、価値駆動型開発とはアジャイル開発のことだ。

計画駆動型開発では、プロジェクト初期に作成する計画書がベースライン化され、それに沿って作業を進めていく。進捗は計画書を基準に追っていく。そして、進み具合をパーセントで表現する。

計画駆動型開発の場合、そもそもロングスパンのプロジェクトが多い。
だから、タスクの粒度は大きい。
作業単位が大きいので、各チームリードに聞いても、進捗報告はざっくりだ。

わたしがPMであった時、毎週のプロジェクト報告会で進捗率を確認していたが、全員ほぼ主観である。

「多少の遅れはありますが、キャッチアップできますので、オンスケです」

これだけでも、遅れているのか、いないのかよくわからない。「多少の遅れ」を追求しても説得力のない答えしか返ってこないので、わたしも時間で進捗率を割り出したりしていた。
例えば、10週間で完了する一連の作業があり、現時点で2週間経過していたら、進捗率20%だ。
今だから言えるが、結構いい加減である。

こんな状態だから、作業のトラッキングはほとんどできていない。プロジェクト後半で遅れが顕在化したら、間違いなく火を噴くことになる。

計画駆動型の開発では、プロジェクトの中程では、晴れた日の海のように穏やかだ。
この開発中にちょっとした休みを取るPMもいる。そして、戻ってくるとだんだん雲行きが怪しくなって、ほどなく火を噴き出すのだ。
あなたもよく知る「デスマーチ」の始まりである。

一方、価値駆動型開発とはアジャイルのことだ。
そして価値駆動型開発では、タスクの進捗率なんか追わない。タスクはできたか、できてないか、それだけだ。
もし翌日も同じカラムにタスクがあったら、朝会でみんな聞いてくる。「なぜ、昨日ピックアップされたタスクがまだここにいるのか?」と。
ご丁寧に、付箋に毎日ぽっちシール(点)を付けて、作業が滞留している経過日数を見える化してくれるスクラムマスターもいる(決して、お節介といってはいけない)。

一般的に、タスクの粒度は1~3時間だ。基本的に、午前~午後で動きがあるはずで、タスクボードのカラムを一つ以上右に移動することになる。
だから、日が変わっても同じカラムにあるとすれば、明らかに遅れているのがわかる。

価値駆動型開発では、作業単位が圧倒的に小さいから、タスクボードを見れば、一目瞭然である。チームメンバーに進捗率を聞く必要がない。
滞留している課題には、赤い付箋で原因やディシジョン(判断)を促すアラートがあるはずだから、それを見れば、状況がつかめる。朝会で、チームでどうやって解決するか話せばいい。

情報が見える化されて、状況が手に取るように掴めるから、PMのステータス報告書もいらない。
スポンサーやプロジェクトオーナーにチームエリアに来てもらい、タスクボードを見せる方が早いし正確だ。
ムダな加工を加えない、純度100パーセントの一次情報を見てもらおう。
チームボードの隣に、ディシジョンボードを設置して、マネジメントに判断してもらう事をまとめてもいい。

プロジェクト進捗は、価値駆動型開発の方がはるかに透明性が高い。
PMのみならず、全ての関係者が状況を掴みやすい。

アジャイルでやってみた。ウォーターフォールしか知らなかった僕らSIerのスクラム日記

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