ウォーターフォール開発が最高のパフォーマンスを発揮する3条件

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アジャイルの良さを説く人、そして書籍は多い。

しかし、ウォーターフォールにもいい点がある。

今回は、ウォーターフォール開発がキレイにはまるケースを考えてみたい。

ウォータフォールが、ぴったりはまるのは以下の3つの条件が揃った時だろう。

  1. 大量生産
  2. 時間的余裕
  3. 最終成果物が固定

千羽鶴でシュミレーションしてみよう。

仮に、クライアントから「1,000羽の鶴を折ってくれ。」と依頼を受けたとする。
会社には10名のコンサルタントがいる。
器用な者、そうでない者もいるが、単純計算、1人100羽作れば1,000羽できる。

では、順番に見ていこう。

まず、一つ目。

大量生産

作り方は、大きく分けると、2つある。

  1. 10人のメンバーが、各々、鶴を折る。
    スピードやできばえにバラツキはでるだろうが、黙々と折っていくパターンである。
  2. 10人の従業員が、協働して鶴を折る。
    1人目は、折り紙を取り出し、三角に折る。
    2人目は、もう一回三角に折り、小さい正方形を作る。
    3人目は更に2回折る。
    4人目は更に2回折る。


みんなで、一つの鶴を作るために分業し、自分のパートが終わったら、次の人にどんどん回していくやりかたである。
何回か回してみて、作業が滞留するところがあれば、前後の担当者で、折る回数を増やしたり減らしたりして、ボトルネックを解消する。
器用な人は細かく折る部分を担当する。不器用な人は、大きな三角を作る部分を担当する。作業者の得手不得手も踏まえて、作業者の順番も最適化する。
そして、担当者とプロセスが安定したら、高速で作っていく。

実際折って見るとわかるが、10鶴だと個別に作業した方が速い。
1人1個だ。
最適なプロセスを模索する前に、一つ折れる。

だが、1,000鶴なら、分業の方が遙かに速い。
最初に作り方の調査時間がかかるが、分業してから驚異的なスピードで作れる。

10,000鶴なら、もっと大きな差ができるだろう。

大量生産であればあるほど、特化した分業体制による担当制が効果的だ。

折り紙で鶴を折るのは、なかなか大変だ。
外国人なら尚更である。
私の経験上、ベトナム人は非常に手先が器用だ。
アメリカ人は、スピーディーだが、キレイに揃ってない。。。もちろん個人差もあるだろうが、私の経験上、100人以上に折り鶴を紹介したが、3分の2はおおざっぱである。

多国籍メンバーで構成されたチームなら、個々に作ると、できばえにバラツキが出る。

分業体制にすれば、バラツキは軽減できる。みんな、得意な2~3ステップだけマスターすればいいから、することはカンタンだ。
最後の品質担当を、一番器用で美的感覚の優れたメンバーに任せれば、完成品がアヒル(規格外製品)になることは避けられるだろう。

作り手にも優しいし、均一に作れるし、効率のいい方法である。

大量生産ならウォーターフォールである。

次に2点目。

時間的余裕

メンバー各々が鶴を作っていくのは、アジャイル方式である。
器用な人、不器用な人、美的感覚の優れた人、そうでない人、できばえにバラツキはでるが、毎回完成品を届けられる。
だから、それなりの価値を提供できる(クオリティーによって価値の増減はあるかもしれないが、なにかしらの価値はデリバリーできる)。

それに対して、メンバーが協働し、バトンタッチしながら一つの鶴を完成させる進め方は、従来のウォーターフォール型開発に例えられるだろう。
最終的に、器用で美的感覚に優れた人がチェックし、品質保証すれば、均一な仕上がりに近くなる。

課題は、一つの鶴を折るまでに10人の担当者を経由するから、完成品までの時間が長くなりがちなことである。
ボトルネックが発生しないよう、プロセスを最適化しないといけないし、メンバーの得手不得手も踏まえ、担当者を最適化しないといけない。ステップが滞りなく流れるよう、各種チューニングが必要になる。
だから、短期決戦の場合は向かない。

依頼が「10分間でできるだけ多くの鶴を作ってくれ。」なら、個別につっくったほうが安心だ。

10時間以内とか、3日以内とか、時間にある程度ゆとりがあれば、作り方を検討して、作業手順を決めて、適材適所の担当制で回していくことができる。

短時間で、途中で時間切れになると、全部が仕掛品状態になるから、届けられる価値はゼロだ。
だから、時間的にある程度余裕がないと、ウォーターフォールは、威力を発揮する前に終わってしまう。

最後の3つ目。

最終成果物が固定

最終成果物は、今回のケースでは「鶴」である。
だから、鶴を、効率よく1,000羽作る為に、担当制で作っているのである。

もし、途中で、「亀を折れ!」

ということになると、全て水泡に帰す。。

鶴のつもりで、担当者が順番に作業をして、きっかり予定日に1,000羽できる計算である。

途中で「亀」にしてくれ、と注文が変わると、責任者は真っ青になる。。。今までの作業が全て無駄になる。

「アヒルにしてくれ!」なら、なんとかなるかもしれないが、爬虫類になるとお手上げだ。

今まで作ったものは全て無駄になる。

最終成果物が変質する場合、ウォーターフォールでは、怖くて、落ち着いて作業できない。

だから、ウォーターフォールで本質的な価値を提供できるのは、以下の3つが揃った時である。

  1. 大量生産
  2. 時間的余裕
  3. 最終成果物が固定

今のご時世、なかなか3点揃うのは難しいかもしれない。だが、全て揃えば、ウォーターフォールがぴたりとはまる。

こんなラグジュアリーな状況に恵まれたら、実績のあるウォーターフォール開発でガッツリ量産しよう。

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