機能要件と非機能要件 顧客価値を創造するのは多機能か使い勝手か

製品やサービスの要求には「機能要件」と「非機能要件」がある。

機能要件とは「必要な」機能のことだ。
製品やサービスにおいて、必要とする機能があれば、要求したことができるし、欠いていれば、要求したことができない。
機能要件は、利用者に受け入れてもらうにあたり、製品・サービスが備えていなくてはならない「できること」である。

やっかいなのは「非機能要件」である。

字面だけみると、「機能要件ではない」としか言っていない。
こちらは、製品やサービスに「機能がある」または「機能がない」という話ではない。

では、一体なんの要求なのか?

非機能要件とは「できる度合い」のことだ。

非機能要件は「品質要件」と読み替えられる。「性能要件」と考えてもいい。

「品質」とは利用者が求める程度にものやサービスがマッチしていることだ。すなわち、できることを前提にそのできる度合いが、利用者のニーズを満たしていることを意味している。

例えば、東京から名古屋まで移動できることが「機能要件」だとする。

移動手段はいろいろある。新幹線、車、飛行機や船もあるだろう。自転車や歩いていくことも選択肢に入る。

では、「非機能要件」はなにか?
引っ越しのために10トン分の家具が運べること。

単に移動できるだけでなく、10トンの荷物を運べなくては利用者は満足できないのだ。だから、選択肢も限られる。引っ越し業者に10トントラックを用意してもらうことになるだろう。

非機能要件は、数値で表現できる。だから「度合い」を数値で掴む。

プロダクトは「機能要件」だけ追っていても、顧客のニーズは満たせない。
「非機能要件」、すなわち「求められる品質レベル」を満たしてこそ、利用者の満足を獲得できるのだ。

ブロッコリーの茹で加減、パスタの麺の茹で加減と同じだ。
その度合が大切なのである。度合いが食べる人の嗜好にマッチしていないと、受け入れられない。常連客にはならないのである。

だから、ユーザーと要求仕様について話す時は、「機能要件」だけでなく「非機能要件(その機能のできる度合い)」についても押さえておく。

「非機能要件」はユーザーストーリーの「受入基準」に含まれる。「非機能要件」を満たさない機能は受け入れられない。よって、完成品として届けられないのである。

プロダクトマネジメントの要諦は、正確に「非機能要件」も掴むことである。

 

多機能を謳う商品は世に溢れているが、いくつか考えてみよう。

マルチファンクションの洗濯機、冷蔵庫、テレビ、ステレオ。。
家電製品や通信機器において、あなたが普段使いしているのはごく一部の機能ではないだろうか?

私は、自家用車に常時スイス・アーミーナイフを積んでいる。スイス・アーミーナイフはマルチ機能ナイフだが、ハサミ以外の機能を使うのは、年1~2回のキャンプの時だけだ。すなわち、ハサミを除く機能は年に1~2回しか出番がないのである。

多機能であることが、顧客価値を創造するとは限らない。

だから機能は必要最小限に絞り込む。そして、使う機能は高品質で作り込む。

機能の多さより利用者ニーズへの適合性である。

ニーズへの適合性は、利用者が使うシーンを捉えなくては、達成できない。
利用者のコンテキストに合わせた、品質が決め手だ。

新規顧客を獲得し、既存顧客を維持する為には、機能の適合性が不可欠である。
利用者の使うシーンにぴたりとはまる「非機能要件」が、顧客満足を創る。

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