Prince2 プリンスのマネジメントプロダクト

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プリンスではプロジェクトの成果物のことを「プロダクト」と呼ぶ。

米国プロジェクトマネジメント協会のPMBOKでは「デリバラブル」と呼ぶが、英国プリンスでは「プロダクト」だ。 意味は同じである。
両方で使われる英語なら “Output” がある。

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プリンスでは成果物を2種類のプロダクトに分けている。

  1. スペシャリストプロダクト
  2. マネジメントプロダクト

スペシャリストプロダクトは、プロジェクト固有の成果物である。それぞれのプロジェクトで独自に作り出すものだ。

一方、マネジメントプロダクトは、プロジェクト問わず共通の成果物である。
プロジェクト独自のスペシャリスト成果物を作る為に、管理上、必要となる成果物だ。具体的には、プロジェクトの計画書だとかプロジェクトの報告書等、スペシャリスト成果物の作成を支援するような、プロジェクトマネジメント関連の成果物のことである。

スペシャリスト成果物はプロジェクトの最終成果物として顧客や利用者に納品する。
マネジメント成果物は、顧客・利用者には納品しない。組織内で円滑にプロジェクトを回すための媒体である。

では、マネジメントプロダクトについて具体的に見ていこう。

プリンスで定義しているマネジメントプロダクトは全部で26個ある。
そして、マネジメントプロダクトは、更に3つの種類に分類される。

  1. ベースライン(Baseline)
  2. レコード(Record)
  3. 報告書(Report)

「ベースライン」は12個。
「レコード」は6個。
「報告書」は8個。

全部合わせて26個である。

「ベースライン」はその名の通り、プロジェクトについて何らかの基準を形成する。その基準に沿って、プロジェクトを進めたり、状況を判断する。基準を形成するプロダクト(資料)なので、承認され、ひとたび基準が形成されると、変更管理の対象となる。代表的なものは計画書である。

ベースラインプロダクトは、通常プロジェクトの初期に形成され、その後、定期的に更新していく。更新タイミングは段階終了時、または例外発生時である。

「レコード」と「報告書」は、変更管理の対象ではない。
「レコード」は、プロジェクトの進捗状況に関する動的なマネジメントプロダクト(資料)である。レコードに記載される情報は、プロジェクト期間中、常に追加されたり更新されたりする。代表的なものは、各種ログ・登録簿である。

「報告書」は、ある時点のプロジェクト状況を纏めたものである。報告書は公式な文書であり、上位マネジメントに提出される。代表的なものは、PMがプロジェクト委員会に提出するプロジェクトハイライト報告書である。

以下に26個のマネジメントレポートを一覧で載せておく。参考にしていただきたい。

ベースライン【12個】

  1. ベネフィットマネジメントアプローチ
  2. ビジネスケース
  3. 変更管理アプローチ
  4. コミュニケーションマネジメントアプローチ
  5. 計画書(プロジェクト計画書・段階計画書・例外計画書・チーム計画書)※チーム計画書の作成は任意
  6. 成果物記述書
  7. プロジェクト要約書(PB)
  8. プロジェクト立上げ文書(PID)
  9. プロジェクト成果物記述書
  10. 品質マネジメントアプローチ
  11. リスクマネジメントアプローチ
  12. ワークパッケージ

レコード【6個】

  1. 構成アイテムレコード
  2. デイリーログ
  3. 課題登録簿
  4. 教訓ログ
  5. 品質登録簿
  6. リスク登録簿

報告書【8個】

  1. チェックポイント報告書
  2. プロジェクト終了報告書
  3. 段階終了報告書
  4. 例外報告書
  5. ハイライト報告書
  6. 課題報告書
  7. 教訓報告書
  8. 成果物スタータス報告書

26個もあるの?と思われた方には朗報がある。

プリンスのマネジメントプロダクトはテーラリング対象だ。だから、プロジェクトの置かれた状況により、どれだけ使うか判断すればいい。全部使わなくても構わない。
また、いくつかのマネジメントプロダクトを統合して使ったり(リスク登録簿と課題登録簿を統合する等)、マネジメントプロダクトの記載項目を減らして、簡素化してもよい。
組織毎に、そしてプロジェクト毎に、使い手のニーズにあうようチューニングすればいい。

最後に資格試験を受ける方へ。
プラクティショナーレベルでは、マネジメントプロダクトを正確に理解しておくことが必要だ。
マネジメントプロダクトには3つの種類があること。
そして、それぞれのマネジメントプロダクトがどんなシーンで使われるのか、その目的と、記載内容を理解しておいてほしい。
オープンブックの試験だから、全て諳んじられる必要はないが、マネジメントプロダクトの名前を聞いて、使うシーンや用途がすぐ頭に浮かぶまで理解を深めよう。

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