以下は、LeSS(ラージスケールスクラム)の概念図である。LeSS独自のスクラムイベントとして「全体ふりかえり」なるものがある。
通常のワンチームスクラムのセレモニーは以下の4つ。
- スプリントプランニング
- デイリースクラム
- スプリントレビュー
- スプリントレトロスペクティブ
最後のスプリントレトロスペクティブは長いので「ふりかえり」とか「レトロ」と言われるが、これはひとつのスクラムチームのふりかえりである(PO、開発チーム、スクラムマスター)。
LeSSはラージスケールなスクラムだから、複数のチーム(開発チームのこと)が関与する。LeSSでは個々のふりかえりの後、全体のふりかえりを実施する。ここでは、個々のチームだけでは気づけない、チーム間のコミュニケーションの取り方、調整の仕方、共通のツールの使い方など、仕組み全体をふりかえる。
「全体ふりかえり」についてLeSSサイトの説明もみておこう(以下抜粋):
Overall Retrospective:
This is a new meeting not found in one-team Scrum, and its purpose is to explore improving the overall system, rather than focusing on one Team. The maximum duration is 45 minutes per week of Sprint. It includes the Product Owner, Scrum Masters, and rotating representatives from each Team.
全体ふりかえりは、1週間スプリントなら最大45分間のタイムボックスイベントである。
プロダクトオーナー、スクラムマスター(複数)、そして関わるチームの代表者(交替制)が参加する。
全体ふりかえりでは、チームの体制やチーム間のやりとりを含む、システム全体の仕組みや進め方について改善策を検討する。
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