アジャイルな働き方は自己管理するチームからはじまる

Scrum そして LeSSでも、「自己管理するチーム」が肝である。

従来の「マネージャーに管理されるチーム」から脱却し、「自らを管理するチーム」にならなくてはならない。

そして、この考え方のシフトはチームのみならず、マネジメントにとっても大きな変更を伴う。

リチャード・ハックマン氏によると、「自己管理するチーム」とは次のようなものだと定義している。

The team is responsible for executing the tasks and monitoring and managing process and progress.

自己管理するチームは、作業を実行し、進め方と進み具合を点検し、自分たちの働き方に責任をもつチームのことである(一部意訳)。

だから、マネージャー向けのステータス報告書も作らないし、マネジメントの指示を仰ぐ報告会議もしない。

残業するかしないかも含め、働き方はチームが自律的に決める。

マネージャーは、「現地現物」により現場に足を運ぶ。そしてチームは現場の作業を見える化し、自分たちの状況の透明性を高める。
現場の透明性を担保するのは、チーム自らが状況を検査し適応するためである。マネージャーに管理されるためではない。

LeSSでは、以下のマトリクスにおいて、「自己管理するチーム」になることが必要だと説く。
権限が拡張すれば、右に「自己編成するチーム」、「自己運営するチーム」へと進化していく。

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