スケールしてもプロダクトオーナーはひとり

LeSS(ラージスケールスクラム)におけるプロダクトオーナーの役割責任は、ベーシックスクラムと同じである。
POのミッションは、プロダクト全体を俯瞰し、プロダクトが生む投資対効果を最大化する。

プロダクトがスケールすると、一般的に関わる人も増えるから、全体感が失われ、局所最適に陥りがちだ。
LeSSでは、スケールしても、プロダクトの方針を決めるプロダクトオーナーはひとりだ。プロダクト全体を一気通貫で見るPOをひとりに限定することで、プロダクト全体思考を貫いている。

LeSSでは、プロダクトバックログの個々のアイテムの理解を深める作業は、チームに任せている。だからチームは主体的にステークホルダーと会話し、個々の要求の詳細を理解する。

こうすることで、POはプロダクトの最大価値を持つバックログアイテムを特定し、正しい優先順にバックログアイテムを並べることに専念できる。