ラージスケールスクラム: スケールしたら「コミュニティー」を活用しよう

共通のコンポーネントで作業しているメンバーは「コミュニティー」を通して、質問しあったり、コードをレビューしあったりする。
元々は、「コミュニティー・オブ・プラクティス (CoP)」と呼ばれたボランティア活動である。
コミュニティーはwikiやメールを使って、あるいは定期的に集まって情報交換する。
コミュニティーは、通常「コンポーネント・メンター」によって形成される。
コンポーネント・メンターは、普段はフィーチャーチームの一員であり、対象ドメインに詳しいため、コミュニティーを通してコンポーネントも支援する。
  • コンポーネントがどのように動作するかを教える
  • コンポーネントの長期的な健全性についてモニターする
  • コンポーネントコミュニティーの形成と維持
  • コンポーネントのデザインワークショップの運営
  • コードレビュー
コンポーネント・メンターは、コンポーネントの先生であり、お世話係である。
しかし、コンポーネントへの変更を許可(または却下)する承認者(ゲートキーパー)ではない。

コンポーネント・メンターは何人いてもかまわない。たくさんいれば、特定のひとりに過度に依存してしまうことを回避できる。

コミュニティーを通して、組織全体でコンポーネントの理解を深め、コンポーネントのコード・デザインの品質を維持しよう。