プロジェクト・プロダクトデリバリーにおいて、安定感を欠く状況なら「検査」頻度を増やそう。
一定の体重を維持するために、定期的に体重をチェックしている人もいるだろう。
- 体重計を、日常的に使う人
- 週末使う人
- 月に2~3回使う人
- 食べ過ぎたと思ったときに使う人
- 温泉や銭湯に行ったときに使う人
- 滅多に使わない人
あなたは、どのタイプだろうか。
体重が安定していて、ここ1年ほとんど変わっていない人は、今のライフスタイルを維持する限り、1年後もおそらく似たような体重だろう。
一方体重が不安定で、簡単に太ってしまうタイプはマメにチェックしないといけない。毎日体重計に載ることで、早めに対処しリカバリーできる。早めに「検査と適応」ループを繰り返し、大きく逸脱する前に対処するアプローチはスクラムと同じだ。
もう1つ例を挙げよう。
私は海水浴に行くとき、滞在しているホテルや利用している海の家を基準に自分のいる位置をチェックしている。
数年前だが、快晴の日に海水浴をしていて仰向け状態でプカプカ海面に浮いていた。とても気持ちよく過ごしていたのだが、突然、冷たい海水が背中を流れてはっとした。気がつくと、沖の方まで流されており、岸が遠くなっていた。周りに人気もなく、サメでもでてくるのではないかとゾッとしたのを覚えている。
海面は安定していたが、実は潮に流されていたケースだ。あれ以来、泳ぎながらも基準となるホテルや海の家を定期的にチェックし、大海原に流されてしまうリスクを回避している。
ここからの学びはこの2つである。
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状況の安定感を欠くなら、検査頻度を増やす
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検査頻度を増やすことで、状況の安定化を目指す
体重計に毎日載る人は、変わっていなければ安心できるし、いつもと違っていれば速やかに軌道修正ができる。毎日載ることで1日単位で体重の増減と、その日の活動内容との相関性もチェックできる。増えていれば昨晩夜中まで飲んでいたからなのか、お昼のランチなのか、ジムに行かなかったからなのか、原因が特定できる。そして将来の過ごし方を正していくことができる。
安定感と検査頻度には深い相関関係がある。
24時間サイクルで「検査」の定点チェックポイントを設けることで状況を安定化できる。アジャイルのデイリースタンドアップ(スクラムのデイリースクラム)も同じ仕組みである。
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