スクラムには3つのロールがある。
- プロダクトオーナー
- 開発チーム
- スクラムマスター
それぞれの役割が何をするのかはスクラムガイドに書かれているので参考にして欲しい。
ポイントはロールは尊重するが、作業は一丸となって行う認識を持つことである。具体的にはロールの境界を意識するのではなく、同じプロダクト制作に関わるチームとして、チームの進め方を意識することである。
スクラムプロセスのファシリテートはスクラムマスターの役目だが、勝手がわかってきたら、開発メンバーが回していけばいい。スクラムマスターしかイベントをファシリテートしてはいけない訳ではない。
プロダクトオーナーは要求の優先順位付けをするロールだ。そして、なぜある要求が他の要求よりも重要なのか説明しなくてはならない。だが、要求についてPOが説明するのを待つ必要はない。チームから必要な事をヒアリングしていけばいい。POのナレッジや洞察をチームが引き出してあげればいい。ロールを意識しすぎるのではなく、よいプロダクトを作るために必要な進め方を合意しておき、それに従って協働する。
プロダクトオーナーはスクラムチームに1人しかいないから、ボトルネックになりやすい。キャパシティが圧倒的に不足しがちだから、チーム全体で助けないといけない。
チームや組織で協働する際のポイントは、人を決めずにやり方を決めることだ。ロールは尊重するが、ロールが稼働できるまで待つのではなく、組織やチームの外にいる顧客やステークホルダーに価値を速やかに届けるために、どう進めるのかを決めておき、相互に支援しあうことである。