PMI-ACPをご存じでしょうか。PMIが提供するアジャイル版プロジェクトマネージメントの資格試験です。北米ではPMPと並び人気の資格ですが、日本ではまだ100名程度しか有資格者がおらず、これから伸びてくる資格と見ています。日本語でも受験できます。
英国プリンスでも、米国PMBOKでも、プロジェクトマネジメントにおける「リスク」は、通常「プラス」も「マイナス」も両方含みます。プラスのリスクは「好機」または「機会」、マイナスのリスクは「脅威」と訳されます。
PMI-ACPではリスクはマイナスのみです。価値のデリバリを重視するアジャイルにおいて、リスクはコインの裏側に例えられます(コインの表側は価値)。リスクをうまく管理しなくては価値が提供できないと説明しています。
日本語のリスクにはマイナスの響きがあるため、PMI-ACPの説明はしっくりきました。PMPにおけるリスク定義との整合性の課題はありますが、リスクはプロジェクトに「マイナス」の影響を与えるものであると説く解釈は腹落ちしやすく、人間中心な定義になりました。
ご興味のある方は、PMI-ACPも受けてみると良いかもしれません。こちらのテキストは英語ですが、アジャイルのフレームワークや考え方がふんだんに紹介されています。
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