プロダクトマネジメントのテーマで、プロダクトをつくらない話しは逆説的ですが、つくらないことは重要なポイントです。
プロダクトマネジメントでもROIを意識します。
ROI = Return on Investment
利益を投下した資本(投資額)で割ったもの
ROIが高ければそれだけ儲けが大きいことを意味します。ですから数字が大きいほど好ましいです。
ROIを高めるためにできることは2つしかありません。リターン(利益)を大きくするか、資本(投資額)を小さくするかです。たくさん投資すると回収に時間がかかります。投資額は、小さければ小さいほど望ましいです。
プロダクト制作において、リターンは成果です。そして資本はコストです。コストとはプロダクト制作にかかるコストそのものです。製品・サービスの機能が増えれば増えるほどコストも大きくなります。性能も高めればその分コストが増えます。
つまり、機能をギリギリまで絞り込み、性能もギリギリまで抑えることがROIを高めることにつながります。素早く成果を出すには、コードをたくさん書いてはいけません。機能をたくさんつくってはいけません。性能も必要以上に高めてはいけないのです。
プロダクト制作では成果を最大化するために成果物を最小化します。成果物はゼロが1番理想です。本当にゼロだとプロダクトがないことになりますが、ほぼゼロをめざすのがポイントです。
いかにつくらずに成果を創るのか。つくることを考える前に、機能をつくらず成果をだす方法を極限まで考えてみてください。コストがゼロでは成果もゼロですが、コスト1で成果100が理想です。