力量が試されるウォーターフォール開発

滝モデルは最後に一括でリリースする開発手法です。すなわち、途中で使ってもらってマーケット・顧客の反応を見たり、作ってみてソリューションの信頼性を見たりすることはできません。一撃必殺のパンチを最後まで残しておいて、最終ラウンドで一発で決めるアプローチです。

言い換えますと、最後の瞬間まで、検査・適応はせず、パンチ(非難)をあびても倒れてはいけません。そのため、滝モデルでは以下の心構えが必要になります。

  • リリースする製品・サービスについて深い理解と洞察がある
  • 使うソリューション・テクノロジーについて熟知していて工数もわかる
  • ある程度の不透明な要素についても想定内と思える
  • ある程度のバッファーを積めば、できると確信している

最初につくったストラテジーとプランが最上であり、最適と信じることができなくてはウォーターフォールをしてはいけません。目の前に広がるガントチャートが最良の計画であり、プラン通りにできる信念と自信こそが滝モデルでプロジェクトを成功させる秘訣です。

与えられたドメイン、要求、テクノロジーにおいてこれ以上のプランがないと言い切れるならウォーターフォールで成功する可能性は高いです。

判断基準はできたプランを見て、間違いないと思えるかです。あなたがベテランのプロジェクト(プログラム)マネージャーで100%の確信があるなら、ウォーターフォールでいきましょう。