7の法則(The rule of seven)

プロダクトの不良品数や不具合率を管理する際、役に立つルールとして「7の法則」と呼ばれるものがあります。これは、7回連続で不具合が発生したり、7回連続で不良品が増加した場合、なにかしら特別な要因が作用している可能性が高いことを知らせてくれる法則です。

プロセスが安定している場合、不具合が発生することもあれば発生しないこともあります。従って7回連続とか、7日間連続で不具合が発生すると異常な状態ということです。

不良品が一定のサイクルで発生する製品であっても、7サイクル連続で増加したら異常事態と言えます。

良品と不良品の2種類とすると、それぞれ発生確率は50%です。そして、2回連続で発生する確率は25%です。7回連続で発生する確率は1%未満なのです(下の図)。

  • 1回目が不良品の確率: 50%
  • 2回目も不良品の確率: 25%
  • 3回目も不良品の確率: 12.5%
  • 4回目も不良品の確率: 6.25%
  • 5回目も不良品の確率: 3.125%
  • 6日目も不良品の確率: 1.563%
  • 7回目も不良品の確率: 0.781%(99%超の確率で起こらない)

バラツキをモニターしていく過程で、一方的に上振れしたり下振れしたりする際にも使えます。7回連続で上昇、あるいは下落している場合、特別な要因による可能性が高いです。

「7の法則」はプロセスの安定性チェックだけでなく、カジノにも応用できます。ルーレットの場合、7回連続で偶数、7回連続で黒、7回連続で前半の数字が来た場合、その次は逆になる確率が99%超です。次回マカオやシンガポールに行かれる際、連続回数もカウントして勝率を試算してみてはいかがでしょうか。