すぐれたプロダクトにはエモーショナルなアピールが不可欠

毎年のように新しいテクノロジーが生まれています。そして新しいテクノロジーを使った新しい製品やサービスが生まれています。

自動車業界では電気自動車があります。その代表格はテスラです。ご存じイーロンマスク氏の経営している企業です(余談ですがテスラもスクラムを使って開発しています)。

テスラのセダンはモデルSです。最上級グレードでは、0~100キロ加速が2.5秒です。ソリューションは内燃機関になりますが、ブガッティ、フェラーリ、マクラーレン、ポルシェターボは同様のパフォーマンスです。

価格では圧倒的にテスラにアドバンテージがあります。フェラーリの半分以下、ブガッティと比べると10分の1以下の価格で手に入ります。

ソリューションは違えど、機能は同じ、性能も同じなら、価格が安いテスラばかり売れそうですが、現実にはそうでもありません。フェラーリもマクラーレンも売れています

消費者は機能と性能だけではプロダクトを選ばないのです。どちらも重要な要素ですが、それだけではありません。エモーショナルななにか(something)も重要な選定要素になります。それは、ブランドイメージであったり、歴史であったり、経営者であったりします。それらの要素を包括して「フェラーリに乗っているわたし」であることが重要なのです。「テスラのP100に乗っているわたし」ではダメなのです。

エモーショナルなアピールは明文化したり、定量化が難しいですが、感情が揺さぶられるなにか(something)を掴むことがプロダクトの差別化と所有者の特別感を醸成するポイントになります。