今週は新連載「僕とロボコ」がありましたが、私にとって少年ジャンプと言えば、「北斗の拳」「魁!!男塾」「キャプテン翼」です(若い方はご存じないと思いますが)。
突然漫画の話で面食らった方もいらっしゃると思いますが、少年ジャンプは集英社が毎週月曜日に発行する男の子に人気のある週刊誌です。
雑誌は一冊290円(税込)ですが、ウェブ版定期購読なら毎月4冊分を980円(税込)でお得に環境にもやさしく楽しめます。
なぜ、プロダクトマネジメントで少年ジャンプの話なのか。
理由は、少年ジャンプの「愛読者アンケート」です。アンケートでは多様な質問がされています。
新連載~についてお聞きします。
- 登場人物の中で好きなキャラを3位まで教えてください
- 読みたい今後の展開を教えてください(3つまで)
~についてお聞きします。
- ~を読みましたか?
- 「読んだ」と答えた方にお聞きします。ジャンプスクエアでの連載やTVアニメ版を見てみたいと思いましたか?
特別付録についてお聞きします。
- このシールはキミが今号の週刊少年ジャンプを買うきっかけになりましたか?
- この付録の感想を教えてください(3つまで)
- ①かっこいい
- ②かっこ悪い
- ③かわいい
- ④かわいくない
- ⑤面白い
- ⑥面白くない
- ⑦豪華だ
- ⑧安っぽい
- ⑨使いやすい
- ⑩使いにくい
- ⑪役に立つ
- ⑫役に立たない
最後の質問は一般的な製品・サービスの利用者アンケートとしてそのまま使えそうですよね。少年ジャンプでは毎週これらの質問から読者のニーズを吸い上げています。面白ければ連載継続、面白くなけれ終了です。そこにはベテランも新米もありません。読者が読みたいものを愚直に届けるポリシーが伺えます。
DDDMとは、これらメトリクスを活用して未来の戦略や計画を立てることです。
英語では、Data Driven Decision Making とか Data Directed Decision Makingと呼ばれています。実際のデータを集めて分析し、そこから傾向やパターンなどの洞察を得て、将来の戦略立案に使ったり、集中する活動領域を特定します。
VUCAな世の中では最初から製品やサービスがヒットする保証はありません。変化の多い現代では、あらゆるものが仮説検証の対象になります。新しいストーリーを連載してみる。反応を探る。反応があれば、何が受けたかを特定する。リアクションがなければ次のストーリーで検証していきます。反応があっても安泰ではありません。継続的に読者の反応を確かめていきます。製品・サービスを長きに渡り維持するためには市場から得られるフィードバックこそが最も貴重なインプットなのです。
少年ジャンプのDDDMを使って、ビジョンと現実性を備えたプロダクトストラテジーをつくってみてはいかがでしょうか。