プロダクト制作は利用者と利用タイミングからはじめよう

プロダクトを制作する際、対象となる利用者の洗い出しと、利用者がそのプロダクトを使うタイミングと頻度を掴むことから始めると理解が進みます。

利用者の洗い出しでは、プロダクトに介在するすべての利用者を特定します。社内ユーザー、社外ユーザー。社内ユーザーでも、業務部、経理部、マーケティング部が使うかもしれません。社外ユーザーなら、B2Bなら法人、B2Cなら個人かもしれません。個人としても、マネタイズ対象となる親、利用者となる子がいるかもしれません。また、会社のオペレーションを監督する行政機関、出資している株主もいるかもしれません。このように、利用者も様々であり、彼らのプロダクトを見る視点も異なります。

また、プロダクトを利用するタイミングや頻度も異なります。毎日使うパワーユーザーもいれば、月単位で請求をあげたり、四半期ごとにデータを取りまとめて報告書にしたり、頻度も用途も様々です。

利用者、そして利用者の視点(彼らの受入れ判断がどこにあるのか)、そして利用タイミングと頻度を掴んだ上で、PBLを切り出していきます。そして、PBI毎に必要な受入れ基準を定めていきます。そして、スクラムならば、スプリント毎にすべからく実装すべきことをDoneの定義に含めます。

Doneの定義に関わることとしてチームの技術力強化が必要なら、社内ユーザーのテーマから取りかかります。力をつけてから社外ユーザーのバックログアイテムに取り掛かります。

私がよくするのは、利用者を洗い出す際、対象となる利用者数と、頻度、タイミングを表形式で見える化します。その上で、どこから着手するかチームと話します。最高価値の最高品質のインクリメントを初回から作っていくのはハードルが高いので、そこそこ価値があり、実装しやすく、学習できるPBIから始めます。

プロダクトにどんな人たちが介在し、どのタイミングで使っているのか、利用者起点ではじめてみてはいかがでしょうか。