声をかけあい、かぶせていく

あけましておめでとうございます。2021年になりました。気がつくと1月も終盤です。

今回はある有名なラーメン店でもらった気づきです。もう何年も通っているラーメン店なので今更感はあるのですが、飛び交う会話を何気なく聞いていました。

「ラーメンもらいまーす」「はいよー、ありがとうございます」

「生ビールもらいまーす」「はいよー、ありがとうございます」

これらはすべてお店のスタッフのみなさんの掛け声です。「ラーメンもらいまーす」と言って、ラーメンを引き取って客のテーブルに運ぶのです。そして厨房からは「はいよー、ありがとうございます」の声をかぶせているのです。

ビールも同じです。「生ビールもらいまーす」とスタッフが声をかけ、厨房やほかのスタッフが「はいよー、ありがとうございます」とかぶせます。

声を出し合い、更にかぶせることでスタッフと厨房の連携がはかどるだけでなく、お店全体の一体感が醸成されます。店全体でお客様をお迎えし、サービスしている雰囲気が生まれるのです。そして、キーワードは「もらいます」です。ラーメンをもらうのは本来客ですが、店で働くスタッフがもらうのです。店のスタッフは従業員ですから、ラーメンを運ぶのは仕事です。その仕事を「します」ではなく、「もらいます」なのです。

え、「もらう?」と思いましたが、仕事のコンテキストで考えるとなんともいい言葉ではありませんか。

アジャイルの文脈でもこういきたいものです。

「このバックログもらいまーす」「はいよー、ありがとうございます」

「このスパイクもらいまーす」「はいよー、よろしくー」

わざわざ声にださなくても、勝手にすればいいじゃんと言われそうですが、しっかり発信して、それにかぶせていく。「もらいまーす」と併せて、声をかぶせていくことでリズムよく仕事がながれていきそうです。私も、チャレンジングな仕事でも「もらいまーす」で楽しんでいきたいと思います。