コミットメントは日本語でもよく聞かれますが、誤解されやすい言葉です。
- 約束
- 公約
- 責任
- 確約
- 献身
- 関わり合い
- 委託
色々な意味があるので、そのまま「コミットメント」と書かれて文脈から判断しなくてはいけないケースもあります。
結論から言いますと、アジャイル開発は不透明な状況で使われますから「約束」はできません。
スクラムに5つの価値基準があり、その一つ目はコミットメントですが「確約」と訳されています。「約束」ではありません。
ステークホルダーや時にはプロダクトオーナーまでもが誤解している「コミットメント」ですが、アジャイル開発では仕事を全量しあげることを「約束」していません。
スクラムチームがコミットしているのは、スプリントゴールの達成に向けてベストを尽くすことです。どちらかというと「献身」に近い意味合いです。
RIZAP社の「結果にコミットする」は有名ですが、アジャイル開発では自分の体をつくる訳ではなく、(自分ではない)顧客の価値をつくりますので、結果にはコミットできません。コミットするのは、プロダクトのゴール達成に向けて自分たちのあらゆる知力と体力を捧げることだけです。