Prince2をご存じだろうか。
イギリス発のプロジェクトマネジメント方法論である。元々英国の政府で使われ、その後、民間企業に広まっていった。
英国では、基本的に、プロジェクトなら全てPrince2で運営されている。
プリンスは英国ばかりでなく、世界中で使われている国際標準だ。
プリンスの採用率が高い国から。
1.英国
2.オランダ
3.オーストラリア
4.ポーランド
5.デンマーク
6.ドイツ
やはり、英国を中心に、ヨーロッパ勢が上位を占めている。
オーストラリアがエントリーしているのが意外に思うかもしれない。
中東など、過去にイギリスの植民地であった国での採用率は高いようだ。
最近爆発的に増えているのは、中国とインドだ。
また、国際連合や北大西洋条約機構でも、公式にプリンスが採用されている。
プロジェクトマネジメントの国際標準と聞いて、誰もが思い浮かべるのが、米国プロジェクトマネジメント協会のPMBOK(Project Management Body of Knowledge)だろう。
プロジェクトマネージャーが知っておくべき概念や使える技術がてんこ盛りで、PMPはプロジェクトマネージャーに人気の資格だ。
PMBOKでは、49個のプロセスを10個の知識エリアに分けて丁寧に説明している。
興味深いのは、北米でもプリンスの研修や受験者が増えていること。
PMBOKがプロジェクトマネージャー特化型であるのに対し、プリンスはプロジェクト内外の幅広い関係者について、そして案件がプロジェクト化される前のビジネスケースやリリース後のベネフィット測定についてもガイダンスを示している。
プロジェクトで登場するあらゆる役割とプロジェクト前後のプロセスまで網羅しており、PMBOKのよい補強になることが支持されている理由のようだ。
プリンスには資格試験制度もある。
- ファンデーション(基礎)
- プラクティショナー(実践)
ファンデーションとプラクティショナーの2レベルで、プラクティショナーの受験にはファンデーション資格が必要だ。
米国プロジェクトマネジメント協会のPMP取得者はファンデーション資格が免除になり、プラクティショナーから受けられる。
世界19ヶ国語に翻訳されており、日本語での受験も可能だ。
Prince2の公式テキストがアクセロス社から発行されている。日本語版もあるので、興味のある人は見てもらいたい。
ベースとなっている英語版は2017年に更新されており、現行の日本語版は2009年版を元に翻訳されている。
英語でもいいなら、最新の2017年版がオススメだ。
2009年版よりも見出しがビッグフォントでわかりやすく、全体的にカラフルになって読みやすくなっている。
プリンスの公式マニュアルはこちらをどうぞ。プラクティショナー受験時に持込み可能です。
プリンス公式マニュアル日本語版:
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プリンス公式マニュアル英語版【2017年最新版】:
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質問事項
■日本で本資格(Prince2 Foundation/Practitioner)を受験する場合のオススメについてご意見頂ければ幸いです。
Project Managementの手法について研鑽している者です。
本記事のPrince2についても一通り学習したため、学習実績として資格取得を目指したいと考えております。
オンラインでの受験では画面サイズの大きいPCでないと受け付けていなかったり、企業主催の講習であれば高くついたり等の現状を踏まえ悩んでおります。
ご回答お待ちしております。
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お問い合わせありがとうございます。連絡が遅くなり申し訳ございません。
ITストラテジーコンサルティング様で2日コースで10万円少々でございます。
https://itstrategy.jp/pr2f2day
NECマネジメントパートナー様で3日で30万円弱でした。
https://www.neclearning.jp/courseoutline/courseId/PJ259/
既に一通り学習されているとのことですので、2日コースでもよいかもしれません。
弊社でも同様のコースを提供しておりますが、オンライン開催(2日間)で税込み198,000円になります。
よろしくお願いいたします。 緒方
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