ディズニーシーソアリンに見るリトルの法則

子供のバースデー祝いにディズニーシーに行ってきました。そこで、新アトラクション「ソアリン:ファンタスティック・フライト」に乗ってきました。

ソアリンは今年の7月にオープンしたばかりの、世界中の名所や大自然を巡るシュミレータータイプのアトラクションです。年齢に関わらず、身長102センチ以上あれば楽しむことができます。

ディズニーシーの新アトラクションで、天気にも恵まれたこともあり、長蛇の列でした。待ち時間はなんと4時間。240分です。子供の誕生日と言うこともあり、見事ミッションを完遂し、自己の持つ最長待ち時間記録を1時間も更新しました(それまでの記録は、ディズニーランドで記録した3時間)。

長蛇で思い浮かんだ方もいらっしゃるかもしれませんが、「リトルの法則」をご存じでしょうか。一般的に使われるのはラーメン屋さんの例です。

人気ラーメン店で列に並びます。自分の前に10人並んでいる人がいます。自分がラーメンにありつけるのは何分後でしょう?

自分が列に並んでから1分間に、後ろに2人並んだとします。この場合、待ち時間は以下の計算で求められます。

10人÷2人=5分

5分後に私はラーメンをいただくことができます。

この前提は、

  • 毎分2名で列に並ぶ想定で、ペースが安定していること
  • ファーストイン・ファーストアウトで割り込みがないこと
  • 待っている人がだいたい均一であることです

赤ちゃんや子供連れのファミリーは所要(食事)時間が長くなります。鬼辛いラーメンで顧客は大人だけ、店にはテーブルはなく、カウンターオンリーですと、予測精度は高まります。ファーストフード店やコーヒーショップなど「お持ち帰り」と「イートイン」が混在する店舗では、オペレーション上バラツキがでます。

さて、先ほどのディズニーシーのソアリンに話しを戻しましょう。

ソアリンは大人も子供も同様に楽しめます。子供は102センチ以上の身長条件も満たしている前提で考えます。

ディズニーシーより入手した情報:

  • 所要時間: 約5分(ショー)
  • 定員: 1シアターあたり87名

本編のショーは5分ですが、その前にシーティング、シートベルト点検、インストラクション等ありましたので、ざっと2分と見積ります。そうすると、合計7分が1シアターの完了に要する時間になります。

4時間待ちですので、分に換算すると240分。1セット7分として、およそ34セット後に自分の番がやってきます。そして、待ち行列の人数は、1セット毎に87人ですから、2,958人(34セットx87)。

実に3,000人近く、私の前に並んでいた計算になります。実際にパーク側で何人並んでいるかいちいち数えていられませんから、列の長さで、この地点で1,000人、2,000人、3,000人と判断しているのでしょうか。3,000人は日常的に待つ人数ではありませんので、あまりピンときませんね。

実際には、ディズニーにはファーストパスというディスラプター(割り込み)がありますので、リトルの法則通りにはいきません。でも、ファーストパスは30分~60分単位で入場時間を指定しますので、割り込みが集中して全体の予測可能性を損なわないよう制御しているようです。

リトルの法則、簡単な計算のわりに結構な精度で当たります。次回列に並ぶ際、リトルの法則を使って、待ち時間を予測してみるのも楽しいかもしれません。