タイムボックスで定点観測する意味

スクラムではスプリントと呼ばれる固定サイクルでレビューとレトロスペクティブを行います。レビューでインクリメントを検査し、レトロスペクティブで働き方を検査します。

定点チェックの必要性ですが、インクリメントの増分が追加されること以外に、外的な環境が変化するからになります。変化はスプリントや組織の中に閉じたものではありません。

海で泳いでいたら、同じところにいると思っていても流されています。目の前のホテルだとか、パラソルを目印にしていないとどんどん流されていきます。快晴の海で、浮き輪でうとうとしていたら、急に水が冷たくなって気づくとビーチから離れていてゾッとすることになります。

外的環境が好ましい場合は、追い風でどんどんゴールに近づくこともあります。逆にもがいても全く前進しないこともあります。そんな時は体力を消耗してしまうだけなので、何か別の方法を検討しなくてはなりません。

スプリント毎の増分だけでなく、マーケット・顧客・競合等の外的環境の変化点もチェックし、だから私たちはこれを目指す、そしてこのように働くという適応が必要になります。